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勉強中に音楽を聴くのはアリかナシか?

 こんにちは!CoABLE柏教室、講師の小林です。みなさんは勉強している時に音楽を聴きますか?この問いに対する答えは人それぞれで違ってくると思います。今や塾で自習をしている生徒も、カフェや図書館で勉強している人達も多くの人がイヤホンをしている印象がありますね。果たして勉強中に音楽を聴くのは良いことなのか。それとも悪影響を及ぼすのか。今回はそんな「勉強中に音楽を聴くのはアリかナシか」について書いていきたいと思います。

勉強中に音楽は聴いていいの?

 早速「勉強中に音楽は聞いていいのか」ですが、脳科学的には音楽を聴きながらの単純作業ではパフォーマンスは上がるとされています。また、最近の研究ではひらめきの促進にも役立つことが証明されています。そのため、音楽も上手に使うと勉強がはかどることが立証されているのです。では、ここからは学習において音楽を聴くメリットとデメリット挙げて考えていきましょう。

◆学習において音楽を聴くメリット


 勉強するときに音楽を聴く効果を説明する際には、音楽を聴くタイミングが大切です。そこで、勉強前と勉強中に分けてその効果を探ってみたいと思います。

~勉強を始める前~

★ドーパミンを分泌し、やる気を出せる

 好きな音楽を聴くと脳が活性化し、ドーパミンが分泌されます。このドーパミンの影響で気分が良くなり、勉強のやる気へとつながります。たとえばオリンピックの選手なんかを見ていると、試合前の段階で音楽を聴いて気持ちを落ち着かせたり、気持ちをアップさせたりしていますよね。この使い方は勉強にも十分に応用出来ます。勉強を始めるのになかなか机に向かう気分になれないときには、まず音楽を聞いてやる気を出すのも一つの方法です。


★音楽を聴いた後に勉強するというルーティンをつくれる

 勉強前に音楽を聴くメリットとして、「音楽を聴く」→「勉強を始める」というルーティンワークを作れることが挙げられます。ラグビーの五郎丸選手のルーティンのポーズが話題になりましたが、同じようなことです。音楽を聴いてから勉強するというのをルーティンワークにしてしまえば、音楽を聴いた時点で無意識的に勉強のスイッチが入るようになります。


~勉強中~

★リラックスすることで、集中しやすくなる

 特に好きな音楽を聴くことで、脳波の状態がα波となるといわれています。α波は身体をリラックスをさせたり、ストレスを鎮める効果が期待でき、集中力が上がりやすくなるということも。特に自然音が流れるBGMや、モーツァルトの音楽などには「f/1ゆらぎ」といわれる効果があるとされ、ゆらぎの音を聴くとα波が脳波に現れ集中しやすくなるといわれています。

 また我々人間は、何か一つのことに意識的に集中している時は集中力が切れやすいことが知られています。不思議なことに一生懸命見ていれば見ているほど、見落としてしまうのです。逆に音楽などを聴きながらだと、見落としが減ります。勉強中に音楽を聴くことは、程良く注意散漫になることを防ぐのです。図書館やカフェで勉強するとなぜかはかどるのはまさにこのケースで、静まり返った場所よりも音がある方が見落としが減るといった集中力が高まるのです。


★長時間の勉強でも続けやすい

 長時間音楽のない空間で勉強をしていると、ふと集中力が切れてしまったときにスマホを触ってしまい、気づけば時間が経ってしまったりすることもしばしばあるでしょう。そこで音楽に意識を向けるとリフレッシュでき、勉強を再開しやすくなります。また、音楽があると周りの雑音が遮断され、一人で勉強する世界に入り込みやすくなるので、長く勉強を続けやすい環境とも言えます。

◆学習において音楽を聴くことのデメリット


★音楽の歌詞に意識が向いてしまう

 勉強していたつもりでも、音楽に意識がいってしまうと意外と頭に入っていなかったりと、効率が落ちてしまうこともあります。たとえば、国語の長文や英語の長文を読んでいるときなどは、曲の歌詞が邪魔をして本文の内容が入ってこなくなります。そのため、勉強中に音楽を聴く際は、歌詞のない曲を選びましょう。


★音楽がないと集中できなくなってしまう

 音楽を聴きながら勉強をする癖がついてしまうと、音楽がない状態で問題を解くときに違和感を感じてしまい、集中できなくなってしまうこともあります。本番の入試ではもちろん音楽はないため、試験の環境に慣れておくことを考えると、音楽は聴かずに勉強することに慣れておかなくてはいけません。


 ここまで勉強中に音楽を聴くメリットデメリットをみてきて、勉強前にはモチベーションのコントロールに、勉強中には音楽を使って、集中力や効率をアップさせることができることがわかりました。また、聴くタイミングや、学習する内容によって音楽を聴きながらの学習は効果的だということがわかりました。そのため、自分がやる気を出したいとき、リラックスしたいときなど、目的ごとに自分に合った曲を選んで聴くといいと思います。

 具体的には、英語や国語などの長文読解の際には、歌詞のある曲は向きません。反対に単語暗記だったり漢字演習などの単純作業の場合には、学習前に自分の好きな曲を聴いてやる気を出すことが効果的だと思います。こうして場面ごとに選曲して、うまく音楽を聴きながらの勉強と付き合っていくことが最も大切です。



 ここで、いくつか勉強中に聴くのにおすすめの曲を紹介したいと思います。


★クラシック音楽やジャズ音楽

 ヴェートーベンやモーツァルトなど偉人たちのつくる音楽は至高です。オーケストラなどたくさんの楽器を使った楽曲もいいですが、ピアノだけの曲はとてもリラックス効果があります。ジャズを選ぶときもなるべく落ち着いた音楽を選びましょう。ちなみに、CoABLE柏教室ではリラックスして学習に臨めるように、ゆったりとしたジャズ音楽やボサノヴァなどが教室で流れています。


★ヒーリング音楽

 ヒーリング音楽も「f/1ゆらぎ」の効果が期待でき、リラックスすることができる音楽です。勉強中に焦りや不安を感じたりしてなかなか集中できない時は、一度落ち着くためにもヒーリング音楽を取り入れてみると良いかもしれません。


★自然音

 川のせせらぎや波の音、雨の音など様々な自然の音が、YouTubeなどで作業用BGMとして聴けます。音楽のようにメロディこそないですが、絶え間なく音が流れ続けるため、音楽のない環境に慣れる為の初期段階としておすすめです。


★邦楽ロックやJ-POP、自分の好きなアーティストの曲

 やはり馴染みがあり聴いていてテンションが上がる音楽もおすすめです。歌詞があるため、聴くときを選ばなければなりませんが、勉強前などやる気を出したいときには自分の好きなアーティストの楽曲を聴くといいと思います。(私個人としてはGReeeeN、マカロニえんぴつ、Vaundyをよく聴きます。おすすめです!)


★無音

 これに関しては音楽ではないですが、イヤホンだけして曲を流さないということです。周りの音をシャットダウンするためにイヤホンだけしているという人も多いと思います。最近のイヤホンには高性能なノイズキャンセリング機能が備わっているため、集中したいときにはうってつけかもしれませんね。ただ注意点として、本番ではイヤホンは装着できないため、試験中にちょっといた物音が気になって集中できなくなってしまうようになる可能性があります。そのため日頃から過去問を解くときなどは、本番と同じ状態にしましょう。


 今回の記事で紹介したメリットとデメリットを踏まえて、自分の今の気持ち・状態を把握し、最適な音楽とその聴き方を選び、学習効率の向上に努めると良いと思います。この機会に是非自分は音楽を聴くと集中力が上がるのかどうかを、自分と向き合って確かめてみて下さい!(私は聴いた方が集中できるタイプです)みなさんが学習していく中でこの記事が役に立てれば幸いです。

参考HP:家庭教師のファミリー 勉強中に音楽はOK?聴くメリットデメリット、おすすめ音楽を紹介! ♯高校生なう

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