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人気学部・人気大学の動向は?

学部系統の人気状況を見ると、予想通り法学部と薬学部の志願者数の増加は突出しており、予想通りの結果となっています。特に伝統校の法学部はほとんどの大学で志願者数が増えています。また、薬学部は昨年からの人気が継続しています。これらは受験生の中で、法と医療に対する関心が高まっていることが背景にあると見られます。このほか、理学、工学の人気も堅調です。理学、工学については、後述する千葉工業大学や近畿大学の志願者数増加の影響もあると思われます。

こうした、法、薬、理工の人気に対して、不人気な学系は文・人文系です。特に外国語系の不人気が際立っていますが、現在ではオンライン留学だけでなく、近畿大学や昭和女子大学など昨年から元気留学を再開している大学もあります。このほかの大学でも2022年度から海外留学を再開する動きがあり、留学の機会が徐々に回復している中でも、志願状況が低調なのは、受験生の不安が根強いことを示しています。

そして、昨年は人気が高かった社会福祉系は特に一般方式で志願者数が減少しており、生活科学系の一般方式も志願者数が減少しています。生活科学系の志願者数は、大半が栄養系ですので、すでに総合型選抜や学校推薦型選抜で入試を終えている受験生が多く、一般選抜まで残っている受験生が減っていることも考えられます。あるいは栄養系の受験で主となる、女子受験生の進路に対する考え方が変わりつつあり、栄養系に魅力を感じる生徒が減少している可能性も考えられます。

各大学の状況を見ると、昨年は近畿大学と千葉工業大学だけだった、合計志願者数10万人超えの大学が増えそうです。法政大、明治大など昨年大きく志願者が減少した大学で、志願者数の増加が見られ、両大学は10万人台を回復すると見られます。近畿大学は昨年、志願者数を減らしたものの、合計志願者数が私立大学トップを維持しました。今年は情報学部の新設などもあって、2万人以上も志願者数が増えています。今年も私立大学志願者数トップは確実と見られます。

また、受験人口減少期という環境を考えると、昨年に続いて志願者数を増やしている千葉工業大学も注目です。千葉工業大学は試験日の前日まで願書の受付をしています。今年も2月1日から始まる入試は、1月31日まで受け付けており、2月17日からの入試は2月16日まで受け付け、3月3日の試験は3月2日まで受け付けています。もちろんDXによる業務改善がその仕組を支えていますが、実務を行う者のマインドとして、試験前日の受付はなかなか超えられない心理的ハードルがあります。

千葉工業大学のホームページで出願手続きの説明を見ると、「出願期間」ではなく「送付期間」とあります。従来の大学人が考えるような、出願書類を受け取り、内容を確認し、受験票を届け、試験会場の設営準備し、当日試験を実施するというフローを完全に超えた発想でいることがわかります。なかなか真似できない仕組みを作っています。他者が真似できないモデルを構築することが競争優位につながるという、経営学の教科書の内容そのものを実践しています。さらに、今年は新しい入試方式も導入していますので強いはずです。

近畿大学、千葉工業大学以外では、大阪経済法科大学の志願者数が昨年の3倍近くまで増加していることは注目されます。創立50周年事業の一環として、受験料を全ての入試で一律1万円にして、さらに併願の無料制度も導入しています。こちらもなかなか真似ができない施策です。

さあ来年はどうなるのでしょうか!

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