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CoABLE講師が伝授!入試前最後の模試を最大限活用する方法とは?

入試が刻一刻と近付いてきており、ここから先、志望校や受験校を固める上で、一つ一つの模試が本当に大切になってくると思います。そんな大切な模試を受ける際の心得をこの記事では紹介して行きたいと思います。
模試を受ける際に意識して置いた方が良いことは3つあります。
1、精一杯緊張すること
おそらく本番はどうしても緊張してしまうと思います。しかし、緊張もある程度慣れることで対応出来たりします。そのため、試験の緊張感に慣れるという意味で、模試でも本番さながらに緊張する事を大切にしてみて下さい。また、本番と同様かそれ以上に緊張することで、その状態での正確な能力を測ることができます。
2、事前の準備
模試には必ず前日から備えてください。リズムを本番に合わせ、睡眠時間なども取ることで、なんとなく当日をイメージ出来る様になっていくと思います。また、前日の忘れ物確認や鉛筆削りなどルーティンを作ることで、当日の不測の事態を出来る限り防げます。(緊張などもあり、脳は自分の思った以上に疲れているのでチョコレートや軽食などを持ち込み、必ず糖分補給だけは怠らないようにするのがおすすめです!)
3、当日のうちの復習
自分が出来た問題出来なかった問題、どのような考え方をしたのかなどは当日の自分が一番よく知っています。その状態での復習が、自分の不足している部分を知るには最適であり、直前期でも大きく力をつけるきっかけになります。また、正確な自己採点をすることで、本番では、共通テストの点数把握や出願状況に応じた対策などを出来るようになります。
科目別の心得・直前準備

模試の当日や休み時間など、より良い成績を取りたいけど何をしたら良いのかわからない。そんな事が多々あると思います。ここでは、そんな時のおすすめ対策を各科目についてまとめていきます。
★ 英語
ポイント1 自分の間違えた過去問の復習
間違えた部分をまとめておき、試験開始直前の休み時間などに見ることで、自分の間違えやすいポイントを改めて認識することが出来、ケアレスミスなどを防げます。
ポイント2 文法事項、特に関係代名詞の復習
どこの大学でも、英語において、文法問題や和訳などを含めると関係代名詞関連の問題は必ず出題されます。そのため、関係代名詞の分野は、直前に復習するならここだ!といえる最適の分野でしょう。試験開始直前に数分余っているなどという時はぜひ関係代名詞の用法を復習してみてください。
★ 数学
ポイント1 前日までに過去問をしっかりと解き、戦略を立てる
入試でもそうであると思いますが、過去問をやることは重要です。出題様式や難易度、量を知ることで、時間配分や解く順番などの作戦を立てることができます。これによりパフォーマンスは大きく変わってくるためやっておくべきです
ポイント2 前日によく寝ること
数学だけではないのですが、眠い状態で問題を解くと必ずミスをします。数学の場合、計算ミスでその大問すべて落としたりすることもあるため、体調管理つまり睡眠をとることが重要といえます。自分の今の立ち位置や学習の定着度を測るのが模試です。数学は、日々の積み重ねを特に問われる教科なので、直前では学力を大きく伸ばすのは難しいです。そのため、実力を100%出すにはどうするべきかを考えましょう。
★ 現代文
ポイント1 現代文の解き方の確認
当たり前の話ですが、現代文は出る問題の出典などが問題を開くまで分からないので、直接的に準備をすることは中々できません。そのため、現代文を解く際には“常日頃から”「その、この等の指示語は前後の文に注意する」や「言い換えに留意し、まずは選択肢を2個まで絞る」といったある程度決まっている解き方を意識することが重要です。一朝一夕で身につくものではありませんが、より多くの問題を解き、感覚を養うことが重要です。直前準備ではその解き方をイメージする事で本番でも練習と変わらず冷静に解く事ができるようになります。
ポイント2 漢字・重要語句の確認
漢字や重要語句などの確認は特に即効性がある上に、多くのテストで出題されることが多いので、必ずするようにしましょう。出題範囲というものがほとんどなく、的が絞りづらい教科ですが、直前までその準備をしっかりして高得点がとれる確率を少しでも高めましょう。
★ 古典
ポイント1 単語・文法等の知識の確認
古文で特に重要なのは助詞、助動詞と古典単語の再確認です。古典は言語の教科ではありますが、英語に比べると出題される単語の数が圧倒的に少なく、文法もある程度決まっており、はっきりと分かりやすいものがほとんどです。そのため、特に直前の確認の効果や即効性が高い教科といえるでしょう。その中でも助動詞などは文中に必ず出るので、少しでも記憶に不安が残る場合は確認するようにしましょう。
ポイント2 和歌・古文常識の確認
和歌などの古文常識の確認もすると良いです。2021年度の共通テストでは和歌の問題が出題され、多くの学校の入試で古典文学に関する問題が見られます。具体的には、和歌の場合は枕詞の確認や、頻出の掛詞、古典文学では作者や書かれた時代の確認をすると効果が出やすいです。
★ 地歴公民
地歴公民の直前準備はとにかく頻出語の復習です。これは、日本史、世界史、地理、倫理、政治経済全てに共通していえる事です。社会科目においてよく言われる、「本番当日の試験直前まで成績は伸びる」という言葉通り、試験開始の直前まで知識を増やすことができます。だからこそ、他のどの教科よりも社会は直前準備が大切であると思います。
具体的には、自分がいつも使っている参考書だったり教科書だったり単語帳だったりを、1冊、休み時間の間に目を通すことをしましょう。その際、熟読しない、ふわっとした程度の流し読みだけでも直前ならば大いに効果を発揮すると思います。「同じページにアレとアレがあったから」や字面が見覚えあるなど様々な形で回答の手助けになります。直前に確認したものが本番で出てきたらラッキーですよね。
また、試験前までに自分のよく間違えるものや覚えづらい単語を一つのノートにまとめて、自分なりの直前確認ノートを作っておき、それを確認するということもおすすめできます。社会科目特有の「自分的に全く暗記できない単語」を直前でインプットできるのでこちらも効果的は絶大です。
★ 理科
ポイント1 苦手な範囲や不安が残る範囲の確認
受験全般に言えることですが、勉強に終わりはありません。逆に言えば、直前のぎりぎりまで知識と経験を増やし続けることができます。普段使っている図説や参考書を、ただ眺めるのではなく、1つでも多くの知識を定着できるよう意識して読んでみてください。
ポイント2 一度自分が解いた理解している計算問題をもう一度解くこと
実際に手を動かして計算することで、頭が冴えて計算ミスを減らすことができると思います。また、すでに理解している問題を再確認することで、類題で方針を立てやすくなったり、これから解く問題への自信にもつながります。
模試の結果が返ってきてからのベストな活用法

模試の結果が返ってくると自分の思うような成績ではなく落ち込んでしまったり、逆に成績が予想よりも良くて喜んだりすると思います。もちろん模試の成績は今の自分の立ち位置を確認するためには大事なものですが、一番見るべきところは成績ではありません!私が最も見てほしいところは自身の解答の採点です。なぜなら、そこを見るだけで自分がどのように間違えているのかが一目瞭然だからです。
また、自分は相手に伝わると思っていた表現が採点官にはうまく伝わっておらず、点数をもらえていないところも発見できます。日ごろの勉強では基本的に問題を解いた後、合っているかどうかを確認するのは自分なので厳しく採点したつもりでもどうしても甘くなってしまいます。しかし、模試の採点をする人は基本的に厳しく採点してくれるので、自分の解答の詰めの甘い部分を発見できます!(まれに甘く採点する人もいるので丸が付いているところも疑いを持ちながら確認しましょう。)
採点を確認したら、今度は間違えた問題の復習をしましょう。間違えた問題をノートにまとめるところまですると後々復習しやすくなります。復習まで終わってやっと模試が終わったといえると思います。間違えた問題を復習することに拒否反応を示す人もいるかもしれませんが、自分の出来ていないところを一つ一つ潰していくことが成績UPの一番の近道です。これから模試を受ける、または結果が返ってくるという人は模試の結果に一喜一憂せずに地道に間違えたところを見直して、成績を上げるということを意識してみてください!
受験生は最後の大詰めですが、高2以下の皆さんももうすぐ新学年になります!
特に高2生は高3から大学受験生になるのでは遅いです。高3春の模試で、主要科目は共通テスト模試で目標得点をとり、できれば夏休みから、遅くとも秋からは志望校対策に入る計画で学習を立てていきたいです。
この冬休みから学習をスタートさせられるように、CoABLEでは全力でサポートするので、お気軽に受験相談にお越しください。
